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「それでは、話はここまでにして夕食をいただこう!」
エリアスはにっこり笑うと席につき、夕食を食べ始めた。
他の人達も同じように食べ始め、広間は一気に騒がしくなった。
食べ終えた人達は次々と広間を出て自分の部屋へと戻っていった。
フェイアも部屋に戻ると鍵を閉めベッドに倒れ込んだ。
窓のほうを向き空に浮かぶ月を見ながら明日からのことを考えた。
考えれば考えるほど嫌な思いが増してきて、何故引き受けたのかと思っていた。
魔術師…絶対に接することはないと思っていたのに…
なんで…僕なんだよ…
フェイアの頭の中には後悔の言葉ばかりが浮かんだ。
月がもうすぐ沈む頃、フェイアはようやく眠りについた。
まさかこれがフェイアの運命を変えることになるとは、誰も思いもしなかった…
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