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日が昇り、城の中も忙しく働く人達で賑やかになってきた。
日の光が窓から差し込み、フェイアの顔を照らす。
フェイアは少し唸ると目をそっと開けた。
「朝…か…」
眠そうに呟くと起き上がりベッドに腰掛け目を擦る。
「ふぁぁ…」
大きく欠伸をするとフェイアは立ち上がり、来ていた服を脱ぐ。
そして机の上に置いてある服を手にとり、着替え始めた。
着替え終えると部屋の鍵を開け、騒がしい廊下へと出た。
廊下では沢山の人が行き来している。
魔術師が来るからだろう。
廊下を一生懸命磨く人や、蝋燭立てを磨く人。
箒でゴミを集めていたり、料理の為の食材を運んでいる人など。
みんな忙しく動きまわっていた。
まずフェイアは朝食をとるため階段を下り、食堂へと向かった。
朝は皆バラバラに起きるので広間でなく食堂で個人個人食べることになっている。
フェイアは寝ぼけ眼のまま、ゆっくりと階段を降りた。
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