*愛しすぎたのかもしれない

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私は彼に恋をした。 明るくて、優しくて、人気者の彼に。 私は、地味で暗いから、彼を見つめるだけで精一杯だった。 あの時、目に入れば幸せだったの。 でも、彼に恋人が出来て、私は彼を隣に置きたいと考え始めた。 彼の恋人が邪魔になって、階段から突き落として殺した。 彼の周りにいた友達が邪魔になって、自殺に追い込むように仕掛けた。 彼の家族が邪魔になって、火を着けて焼き殺した。 だんだん彼の周りに誰もいなくなった。 これで彼は、私の隣にくると思ってた。 でも彼が私の隣に来ることは二度となかった。 その次の日、彼は手首を切って自殺した。 私の目から、初めて冷たいものが零れた。 (ただ、隣で笑いあいたかっただけだったのに) END
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