*ようやく一つ

2/3
前へ
/46ページ
次へ
ギシギシと軋む一人用のベッドで、君を何度も何度も貫いた。 その度に、君とベッドを繋ぐ手錠の金属がジャラジャラと音を立てて、僕を更に興奮させた。 もう何度目だろう、君に僕の欲望を吐き出すのは。 君が僕で汚されていく姿を見るのは、すごくゾクゾクした。 でも足りない、もっともっと君と一つになりたい。 ふと、目に止まったのは注射器。それを見てあることを思いつく。 グッタリしている君にキスをして、その注射器を手の中へ。 細い管を見つめながら、僕はそれを腕に刺した。 腕がドクドクと鼓動する感覚を楽しみながら、僕は自分の血を注射器の中へ。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加