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そして
いつも、あるべき姿が
ないことに気付く
私「あ、そういえばお兄ちゃんいないみたいだけどもう出かけたの?」
そう、私には一人
2つ年上の高校一年生の兄がいる
普段ならパジャマ姿で
部屋から出てくる時間なのに
今日は部屋のドアが
開いていて、中には
兄の姿はなかったのだ
花音「えぇ、今日は彼女さんを迎えに行ってから学校に行くから早く行くそうよ♪」
私「けっ…全くお兄ちゃんののくせに」
彼氏がいない私にとっては
それ自体が自慢に聞こえる
そんな私の気持ちも梅雨知らず
花音「あんたも遥くんと付き合ってるじゃない♪」
…KYな一言
遥(はるか)ってのは
女の子みたいな名前だけど
幼なじみの男の子
小さい時は
私の家族と遥の家族
家族ぐるみで仲良くしてたから
母親は勘違いをしているのだ
私「違ーうっあれは友達よと・も・だ・ちっ」
素直に否定したのに
花音「はいはい、隠さなくていいのに~」
さらに勘違い…
私の母は勘違い女だと
その時私は改めて感じたが
遅刻しそうなので
母との無駄話を急いで止め
朝食を終えた
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