real game 【前編】

4/13
前へ
/296ページ
次へ
ハル「ははは…、電源切ってやった…びびったぜ。 アヤ、何かしたのか…?」 アヤ「…………何もしてないよ」 ピッピッ… 一同「!!!」 ユミ「が…画面が…おかしいよ」 AI「ピッ…スタンバイ願います…ピッ…アヤノ・キサラギ シュミレータをお付け下さい」 ユミ「なんで…? ハル君、電源切ったんじゃないの…?」 ハル「なんでだよ!! 切ってるよ…切ってるけど切れねぇんだよ!」 ハルは一生懸命スイッチを入れたり切ったりを繰り返してる。 ユミ「もうやだぁ! 怖いから逃げようよ…」 ユミは半泣きだ。 ハル「ユミ!外いくぞ!アヤノ!」 アヤ「……………」 ハル「何ぼっとしてんだよ!行くぞ!」 私はハルに手を惹かれてユミのマンションを出た。 私は考えていた。 あのAIはなぜ私を呼んだのか? あのシュミレータをつけていたらどうなっていたのか? ハルの手は痛いくらいに私を引っ張る。 それでもなお、私はシュミレータのある場所が気になった、恐怖よりも好奇心が打ち勝っていたのかもしれない。
/296ページ

最初のコメントを投稿しよう!

87人が本棚に入れています
本棚に追加