87人が本棚に入れています
本棚に追加
私達はダッシュでマンションの下の公園に退避した。
ハル「はぁ…はぁ…一体なんだよ…あれは…」
ユミ「うっぅぅ、お家に…ヒック…帰れないよ…ヒック」
泣き続けているユミをハルは慰めていた。
私は冷静だった。
びっくりした?
違う…。
今はうまく表現できない。
表現するとすれば既に何度も体験した事のあるように感じていた。
不思議な気持ちだった。
ハル「アヤ!?
さっきからずっと変だぞ?
一体どうしたんだよ?」
アヤ「ごめん、私おかしいよね…」
アヤ(今はそんな事を考えている場合じゃないよね)
心の中で自分自身にそう言い聞かせた。
ユミ「アヤ…ヒック…今日アヤの家に泊めて…ヒック」
アヤ「いいよ。
家は誰もいないし」
(ん…!?!? 私、今なんて言った?
誰もいない……。
あれ……お母さんは……?
お母さんってどんな顔だっけ…?
お母さんはいつも書き置きを…
あれ…私はいつから一人…?
思い出せない…。
なんで…?)
ハル「アヤ大丈夫か…?アヤ、びっくりしただろ…?」
心配そうにハルが私を見つめる。
アヤ「ううん、大丈夫。ハルありがとうね!」
ハル「そうか…。
今日は遅いし明日販売元に文句言ってやろうぜ!アヤ、送っていくよ」
私は小さく頷いた後、ユミの手をひいて家へ向かった。
最初のコメントを投稿しよう!