real game 【前編】

6/13
前へ
/296ページ
次へ
ずっと考えてた…。 私はなぜ覚えてないのか…。 母親の顔を忘れるなんて異常だと思うし。 今思えば去年の大会記録すら覚えていない…。 私は病気か何かかもしれない。 確かめたい…。 その思いが私を足早にさせた。 ハル「アヤ着いたぞ! もし何かあったら連絡しろよ!」 アヤ「うん。 大丈夫だよ!しっかりユミを守るから!」 ハル(俺はおまえの方が心配なんだけどな…) アヤ「…えっ?何か言った?」 ハル「っ…なんでもねぇよ!俺帰るわ!」 ハルは時々こっちを振り返りながら去って行った。 アヤ「ユミ行こうよ!」 先ほどより落ち着いたのかユミは小さく頷いた。
/296ページ

最初のコメントを投稿しよう!

87人が本棚に入れています
本棚に追加