real game 【前編】

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ユミが出た後、部屋にはシャワーの音だけが鳴り響く。 実際一人になると色々考えてしまうものだ。 今すぐでも走り出して忘れたいくらい。 さんざん悩んだあげく私は一つの考えが浮かんだ。 アヤ「そうだ!! アルバムとか見たらいいんだ!」 私は部屋の隅々まで探した。 あれ……ない…。 私の部屋にはアルバムらしきものがない。 小学校も…中学校も…。 もしかしたら…お母さんの部屋…? お母さんの部屋は…廊下の先だっけ…? 私は自室を出て母親の部屋へ向かった。 あった…この部屋だ……。 何でだろう…。 あけるのが怖い。 私はドアの取っ手に手をかけた瞬間、デジャヴに襲われた。 そうだ、確かにこんな事があった。 しかもつい最近だ。 おかしい話だけど、私は今までこの扉を開けた事はないはず。 だけど、部屋の家具の配置や置いてある物が頭を過ぎる。 私はデジャヴを振り切るように扉を力一杯開けた。
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