87人が本棚に入れています
本棚に追加
ユミが出た後、部屋にはシャワーの音だけが鳴り響く。
実際一人になると色々考えてしまうものだ。
今すぐでも走り出して忘れたいくらい。
さんざん悩んだあげく私は一つの考えが浮かんだ。
アヤ「そうだ!!
アルバムとか見たらいいんだ!」
私は部屋の隅々まで探した。
あれ……ない…。
私の部屋にはアルバムらしきものがない。
小学校も…中学校も…。
もしかしたら…お母さんの部屋…?
お母さんの部屋は…廊下の先だっけ…?
私は自室を出て母親の部屋へ向かった。
あった…この部屋だ……。
何でだろう…。
あけるのが怖い。
私はドアの取っ手に手をかけた瞬間、デジャヴに襲われた。
そうだ、確かにこんな事があった。
しかもつい最近だ。
おかしい話だけど、私は今までこの扉を開けた事はないはず。
だけど、部屋の家具の配置や置いてある物が頭を過ぎる。
私はデジャヴを振り切るように扉を力一杯開けた。
最初のコメントを投稿しよう!