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「…好きだ」
突然言われた言葉に俺は固まった。
テニス部の先輩、星野 樹。
俺よりひとつ上で、新入生歓迎会で俺を勧誘に来た男。
K大学教育学科2回生。
テニスの腕前はプロ級。
その腕を買われすでに入学式から勧誘されたと噂のツワモノ。
明るい栗色の髪、真っ直ぐに通った鼻梁、色素の薄い瞳。
華奢だがひ弱ではない身体。
女の子の王子様像を現実にしたらこんな感じだろう。
一見優男風のこの人は、プレイになるととんでもないストロークを見せる。
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