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父上様は尊き帝の血を引いた方です。
皇族――宮家と言われるものですね
父上様の母君様は帝の奥方様の中でも、身分低い力無き者だったそうです。
宮家では血筋ばかりが誇り高く、出世はあまり望めません。
母君様に力が有れば、源氏の名を賜り臣下に下って出世が望めるのです。
こうした事は、よくあるお話です。
父上様は宮家の者として、生活をしておりました。
父上様は見目麗しく才の有る方です。
そこに眼を向けたのが、母上様のご実家です
臣下は宮家の血を尊び、子孫に交えたがるのです
帝の祖先は神だからです。
母上様のご実家は上流階級ですが、落ち目を見てました。
ですから、父上様の高貴さと才で家の繁栄を願ったのです。
父上様も宮家として燻るよりも、出世をして花を咲かせたかったので、ご了承されました。
こうして
父上様と母上様は結ばれたのです。
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