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武官の手で担がれる輿(こし)に乗せられ、私の住む三条から御所までを、長い行列が練り歩きました。
一目見ようと道の隅に人垣の喧噪
一緒に輿に乗った母上様の着物の端を握って耐えました。
お兄様とは逢えず仕舞いです
「姫はこれから帝の寝殿に近い梅局に住まうのですよ
帝と父上様に感謝なさい
貴女に陽の光を当てた父上様に、応えなければなりません
帝の目を貴女だけに向けさせるのです
良いですね」
母上様が力強く言うので、私は頷きました
母上様は梅局のお部屋のチェックと、女房達にきつく言い聞かせるのを終わると、早々に帰ってしまわれました
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