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三日月の半島の内海の水面(みなも)の様な、エメラルドの宝石みたいな少女めいた大きな瞳
その内海に浮かぶ白亜のお城を思わせる白い肌
ビロードみたいな艶やかな濃紺の髪
スラリと長身の割に細身の身体。
けれども、肩や腕はカッシリとしていて、けして、なよなよとした雰囲気は感じさせない王子様。
そんな絵本から飛び出した様な美しい王子様は、年頃の娘を中心に、海に浮かぶ―月の真珠―に輝く―月の雫の君―と呼ばれ、国中の人々の期待を一身に受けて成長してました。
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