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2杯
今日はいらしているかしら?
そう思いながら私は馴染みのカフェに来た。
お気に入りのいつもの席に座る。
この席からは店にひとつだけ飾れている絵が見られる。
私の知らない、どこかの古い街並みを描いた風景画だ。
紅茶を注文してその風景画を見ながらゆっくりと味あう。
ごく、稀にその古い街並みに彼の姿が見られることがある。
その時、私はもう1杯注文することにしている。
彼の分も
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