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携帯
「は~……っ疲れ、た」 ベッドに倒れこむとこれ以上動きたくなくなった。 そういえばここ最近週末は帰るの日がかわってるパターンになっちゃってるよう~。
まったくなにもやる気がしない!!
とはいえこのまま寝てしまう訳にもいかない。せめて顔だけでも落としとかないと……ヤバイ。
しかたないシャワーだけでもしておくか。ホントはお湯にゆっくりつかって疲れをとりたい所だけど――待ってる間に、寝てしまう。いや最悪湯船で溺れる可能性が…… 。
ふぁぅ~、生き帰った。ホンの少しだけ。
今日もこの時間にデフォルトの着信音が静かに流れる。
私はそっと携帯を持ち、送られ来たメールを読む。
お疲れさま。
体に気をつけて頑張ってね。
いつもと変わらない短い言葉。
でも私にはそれだけでがんばれてしまう言葉。
そして今日も彼の壊れてた携帯の横に私の携帯を寄り添わせた。
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