最終話

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VIPルームに戻ると  アタシ達は顔を見合せ  大きく息をついた  [??ありゃ  お二人ともどうしたの?] 彰はゆっくりと瞬きを一つ2つして 呆然とした調子で小山に応える [石川が…来てる…この店に] [え??えー!!???な、、なんでぇー!!!] 仰天してソファーからずり落ちそうになる小山 [知らねえよ…本人は偶然来たみたいに言ってるけど  んなわけないよな…]  苛々と言ってソファーにドサリと座る彰  […ねえ小山…あんた石川の席につけない? 出来れば席着いて様子を見て欲しいんだけど] 縋るように小山を見る  [ん…ちょっとなら出来るけど… 指名客がここにいるのに  フリーの席に長居はちょっと難しいかも… 内勤に見つかると外されちゃうと思う…] [く…ホストクラブのシステムが邪魔するのか… あー…もう………!!!]  その時  彰のケータイが震えた  [!中村さんからだ] [もしもし…ええ…はい  それが俺達も今その店にいるんです ええ…驚きました… それで…さっき挨拶されて… ええ…あ…はい…わかりました] それだけ話すと彰はケータイを離して アタシと小山に告げた  [中村さん 店の前にいるそうだ  石川を尾行してたらしい  で、俺達も此処にいる事話したら  すぐ店出るようにって やつがジュリエットなら  姫乃と俺が奴に接触するのはまずいからって…]
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