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顔から吹き出ている汗をタオルで拭きながら、ベッドに腰を下ろすジョーさん。
「ジョ、ジョーさん!いいい一緒に…」
筋トレでもしませんか?と言いかけた所で、ジョーさんが言葉を被せてきた。
「相澤、かなり真面目な話がある、聞いてくれるか?」
いつも迫力のある表情をしているが、その迫力とまた違った感じで、俺の瞳を真剣に見つめるジョーさん。
「どうしたんですか、急に?」
そう言ってジョーさんの隣に腰を下ろす。
ジョーさんは下を向きながら、まるで話す言葉を選んでいるかのように押し黙っている。
暫くして、いきなりジョーさんはこんな事を聞いてきた。
「相澤、お前本当に田中の事好きか?」
「はい、好きです」
これには即答出来る。
俺の田中先輩に対する気持ちは、嘘偽りのないものだから。
ジョーさんはそれを聞いて、何か言いにくそうな顔で再び押し黙ってしまった。
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