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「……とにかくだ、俺は田中のヤバイ過去を知ってしまったんだ、だからお前に…」
ヤバイ過去!?
何を言ってるんだこの人はっ…!
「過去の話なんて関係ありませんっ!大事なのは今じゃないですか、俺は今の田中先輩が好きになったんです、過去の事なんか知りたくも知ろうとも思わない!!」
さらに頭に血がのぼった俺は、立ち上がってそう叫んだ。
「落ち着け落ち着け」と連呼して俺を宥めるジョーさんは、力任せに俺を再びベッドに座らせた。
「恋は盲目とはよく言うが、見ていてお前は疑問に思わなかったか?田中が何故アレほどまでミステリーマニアなのか…」
思っていたさ、その異常とも言っていい程の行動を…
だけどたかだか趣味嗜好の話だ、人より何かに熱中するなんてよくある事だ、それを含めて丸ごと彼女を好きになったんだ、俺は!
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