『ギャグの時間は終わり、シリアスな時間が始まる』

13/24
前へ
/112ページ
次へ
取り敢えず俺も部屋に戻ろう… そう思って部屋に戻る事にした。 フラフラとした足取りで自分の部屋に入り、力なくベッドに横たわった。 ボケーっと部屋の天井を眺めながら、先ほどジョーさんが言っていた事について考えてみる。 田中先輩が人殺し? ありえないだろう、そんな話は… 人を殺しているのに何故彼女は警察に捕まっていない? いくらこの国が平和だからって、殺人犯をのうのうと野放しにする程、この国の警察は甘くはない。 だったら何故ジョーさんは田中先輩が殺人をしたなどと言ったんだろう… もしかして、遠回しに俺に田中先輩を諦めさせたかったからとか? まさかジョーさんも田中先輩の事…… と、そんな事を考えていると、突然廊下から奇怪な音楽が聞こえてきた。 メロディに聞き覚えは無いが、ホラー番組なんかで流れそうな何処か恐怖心を煽る音楽だった。 その爆音で流れる音楽が気になり、俺は廊下に出て、その音の発信源を探す事にした。  「二階からじゃない、一階からだな…」 階段を降り、俺はゆっくりとその音の発信元へと近づく…
/112ページ

最初のコメントを投稿しよう!

339人が本棚に入れています
本棚に追加