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取り敢えず俺も部屋に戻ろう…
そう思って部屋に戻る事にした。
フラフラとした足取りで自分の部屋に入り、力なくベッドに横たわった。
ボケーっと部屋の天井を眺めながら、先ほどジョーさんが言っていた事について考えてみる。
田中先輩が人殺し?
ありえないだろう、そんな話は…
人を殺しているのに何故彼女は警察に捕まっていない?
いくらこの国が平和だからって、殺人犯をのうのうと野放しにする程、この国の警察は甘くはない。
だったら何故ジョーさんは田中先輩が殺人をしたなどと言ったんだろう…
もしかして、遠回しに俺に田中先輩を諦めさせたかったからとか?
まさかジョーさんも田中先輩の事……
と、そんな事を考えていると、突然廊下から奇怪な音楽が聞こえてきた。
メロディに聞き覚えは無いが、ホラー番組なんかで流れそうな何処か恐怖心を煽る音楽だった。
その爆音で流れる音楽が気になり、俺は廊下に出て、その音の発信源を探す事にした。
「二階からじゃない、一階からだな…」
階段を降り、俺はゆっくりとその音の発信元へと近づく…
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