『ギャグの時間は終わり、シリアスな時間が始まる』

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直ぐ様、俺達も部屋の中を確認すべく、入り口へと近づいた。 入り口から見た部屋は暗闇に染まっており、部屋の奥までは確認しずらかった。  「電気を着けて下さい!」 床から起き上がった山下は、入り口近くの洋子さんにそう叫んだ。 パチ、パチ…… スイッチ一つで、一瞬にして部屋の内部に光が灯る。  「…い、いやあぁああぁっ!」  「……うっ!!?」 俺の腕にしがみついている、ネネちゃんのヒステリックな叫び声が部屋中にこだました。 当たり前だ、こんな状況を目の前にして、驚かない奴なんていない。 ─そこには、首より上の無くなった死体がベッドに仰向けで寝転がっていたからだ。
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