『ギャグの時間は終わり、シリアスな時間が始まる』

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すると、田中先輩は何かに気づいたかの様に、首無し死体の近くに歩みよった。  「山下さん、奥さん何かを握っているわ…」 確かにその首無し死体の右手には、何か小さな物が握られていた。 それに気づいた山下は、ゆっくりと死体の指を開き、その物を取り出した。  「……鍵?………計都星と書かれている鍵だ…」 山下が手にしている鍵には、計都星と書かれているキーホルダーがくっついていた。 この屋敷に着いた時洋子さんに渡された鍵には、それぞれの部屋の名前が書かれたキーホルダーが着いていた。 つまりこれが『計都星』の鍵である事がすぐに把握できた。  「計都星って、確か九曜さんの部屋じゃないかしら?……それが何故ここに…?」 田中先輩は眉間シワを寄せながら何かを考えこんでいる。  「…と、とにかク、その計都星の部屋にも行ってミヨウ!さっきの変な声も言ってイタ!」 トーマスの案にみんなは賛成した。 死体の握っていた鍵を持った田中先輩を先頭に、俺達は隣にある角部屋、計都星と書かれた扉の前にやってきた。
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