*逢*

2/2
前へ
/14ページ
次へ
噎ぶような暑さの中で 私は戀を知りました… 溢れる程の光に包まれ…私は愛を受けました…零れそうな星空の下に…静かに暮れる海辺の砂に…少し冷たい朝霧の窓辺に…貴方と交わす時間(とき)だけが私には確かな事でした 貴方の足音をとらえれば…胸は熱く落ち着かず 貴方の背中を見送れば 『これで…最後』と 胸が詰まった… 虚仮(ここ)には もう何もない ただ想い出に縛られ 朽ちるを待つ 枯れた花 ただ一輪…
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加