*跡*
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蒼の季節の 爛れる 悼みは 虚ろに澱む 緋の記憶 貪りつくす 刹那の一滴 熱も…吐息も… 珠の滴も… 終わりなく 乱れ墜ちては 満たされず 身悶えし 涙に咽ぶ… いばらの鎖のからみつく甘味の刺の 痛みと歓喜 一緒に墜ちて… 独り言 連れて逝って… またひとつ… 伸ばす手のほどけて虚し また独り 此処に遺りて… 蒼い光に緋く浮ぶは 空蝉に似た 愛し…あの影
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