大学にて

4/12
前へ
/33ページ
次へ
隆弘が勢いよく振り返った。 「た、のむから、男といないでっ」 隆弘はあたしの肩を掴んだ。 「……」 隆弘……。 「隆弘にそんなこと言われたくないよ」 あたしは伏せ目がちに言った。 今のは言い過ぎたかも、しれない。 「あるよ」 なんで? そんな真剣な目をするの? 「や、聞きたくない」 あたしは顔をそむけた。 すると隆弘はあたしの頬をさわる。 ゾクってした。 「や、だ!やめて」 泣きそうだ。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

725人が本棚に入れています
本棚に追加