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「何回抱き締めてんのよ!」
離して!
「離したら、実彩子は逃げていくだろ?」
離さないでよ……。
「逃げないもん」
あたしがそう言うと、隆弘は抱きしめるのをやめた。
「気が、」
え?
「気がくるうくらい、お前が好きだ」
~♪
講義が始まるチャイムがなり始めた。
「俺さ…。家でるよ。もう俺なんかに会いたくないだろ」
雨が降ってきた。
隆弘はあたしの頭に着ていたパーカーをかけた。
そして手を離す………。
「ばいばい」
隆弘は歩き出した。
いや。
いやだ。
いかないで。
あたしは隆弘にてを伸ばす。
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