第3話 山崎さんの魔道書

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    ヨミガエリ(3)  旧支配者と呼ばれる名状しがたき邪悪な神々を奉じる悪しき巫女アフメティス。  それが高瀬先生の正体である、と池口は言い放つ。  よくは分からないけど、私たちが住む○○県の県庁所在地であるS市のベットタウンである大安町の陰で蠢くクトゥルフ邪神眷属群という人外――つまり化け物で構成された悪の秘密結社<深淵の会>に属するモノだって話。  し、しかし、なんでそんな、モノたちが、この町にいるんだ!?  それに未だに信じられない。  いや、信じたくない、と言った方が正しいだろうか?  と、とにかく! 今、この町でなにかが起き始めていることだけは間違いなさそうだ! 「これから私が話すことはすべて真実だ」  さて、どうも疑心暗鬼な私や魔術部の仲良し3人組に対し、そう念を押すように池口は言うのだった。    
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