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「一旦、大安署の方に戻ってみようかな……」
署の方に運び込まれた高瀬先生のミイラ化遺体――いや、アフメティスは、あの状態で実は死んでいないって話が本当なら気になるし……。
「ん、電話?」
さて、丁度よく署の方から電話が入る。
「高村からか! 嫌だなぁ……」
電話は高村からだ。
チッ……、あの男からの電話は大体、決まっている。
昼行灯と馬鹿にしてくるか、それとも文句のどっちかだ。
「もしもし、なにか用事?」
『おい、大変だぞ! あ、あのミイラが蘇ったぁぁぁ!!』
「な、何だってー!!」
ミイラ……、つまりアフメティスが蘇った、と高村は焦りながら電話をしてくる!!
そ、それが本当のことなら……。
「あ、秋月先輩が殺された……」
「えッ!?」
いつも高圧的な口調であーでもない、こーでもない、と騒ぎ立てる高村は、そりゃもう珍しいと思えるくらい陰鬱な声で秋月先輩が殺された、と伝えてくるのだった。
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