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「ところで秋月先輩が死んだのに、お前はよく平然としていられるな!」
「え、そう?」
う~ん、そんなつもりはないんだけど……。
「お前、冷たくなったな……」
「う~ん……」
私が冷たくなっただって?
う~ん、そう見られるなんて意外だ。
しかし冷静でいられる理由を話したところで、高村はきっと信じないだろう。
だから、あえて話す必要はない。
私が10年前の黒魔術殺人事件から連なった一連の事件の真相を知ってしまったってことを……。
(知ってしまった以上、秋月先輩がどれだけ無謀なことをしたのか分かる……)
全てを知ってしまった以上、後悔することも多々ある。
もっと早く真実を知っていれば、きっと秋月先輩を助けられた! いや、間違いなく助けられたに違いない!
そう思うと悔しくて仕方がないッッ!!
とりあえず高村の前では冷静に、そして平然を装うが、裏では大泣きをしたい気分であるッ!
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