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夏の陽射しがまだ強い夏
「じーん!」
呼ばれて振り返ると…
「お、ぴぃじゃん♪」
まだこの頃は華奢な体つきをしていた
俺の親友、山下
いつからとか理由は忘れたけど、ぴぃって呼んでた
バタバタと、Funの前じゃ見せないだろう無邪気すぎる笑顔で走ってくる
もう既にドラマとか出てて、人気はかなりある王子様…のようなお子様(笑)
「今日は事務所に居たんだな?」
ちょっとぴぃが絡まれてんの助けてから、俺らはどんどん仲良くなった
ぴぃと知り合ってから、俺の周りに集まるやつらは多くなっていく一方だった
「そ♪だから仁、たまには一緒に帰んない?」
…亀は~…居ないし、いっかな
知り合ってからレッスンが終わると自然に俺は亀梨の姿を探すようになっていた
「おう」
周りを見回しても亀梨の姿が見えなかったから、簡単な返事をして頷く
するとぴぃの顔がキラキラした笑顔になった
確かにこれで落ちねぇ女は居なさそうだな~
「仁、行こうぜ?」
急に腕を引かれてぴぃを見ると、首を傾けながら問いかけてくる
「そーだな」
頷いて歩き出す
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