932人が本棚に入れています
本棚に追加
途中の帰り道
「ぴぃ!!なんで、何であんな事言ったんだよ?!」
脳裏にこびりついて離れない、亀梨の姿
置いて行かれる亀梨の表情は悲しみ一色だった
そんな顔をさせるぴぃがムカついて…
そんな姿を見てたのに何もしなかった自分に腹が立って、ぴぃに八つ当たりした
「だって俺…亀梨嫌いだし」
え…?
涼しい顔をして、そんな言葉を吐く親友
俺は驚いてその場に立ち止まった
「…な、何で?だって、かめは、何もしてなくね…?」
「仁を、仁を独占してる。仁は亀梨に甘いんだよ…俺がしたら怒る事でも、亀梨なら怒んない。どんな用事よりも亀梨を優先すんじゃん…」
「そ、そんなこと…「そんな事、あんだよ!仁の親友は亀梨だけじゃねぇのに!俺だって仁の親友なのに、何で亀梨を特別扱いすんの?!俺は仁の親友じゃねぇのかよ?」
俺の無意識の行動がぴぃを傷つかせてた
でも、幼い俺には理解出来なかった
「わかんねぇよ!俺はお前や他のやつらの事だって、かめと同じくらい大事だって思ってる!!」
「違う!仁は亀梨を特別扱いしてる!事務所だって、お前らの仲の良さは異常だって言ってた!これじゃ、2人ともデビューなんて無理だって!!」
「…るせーよ!してねぇったら、してねぇんだよ!」
結局、その日はぴぃと喧嘩別れして帰った…
きっとぴぃは俺の事、心配してたんだろう…きっと俺の気持ちを、確信は無かったにしても、気づいていたのかもしれない
俺にはまだ、解らなかったけど
.
最初のコメントを投稿しよう!