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何日かすぎ……
屋敷の一室に、貴族の夫婦と、何人かがテーブルを囲んで座っていた。みな、ゆったりとした絹のローブを主体とした、高価な服装を身に纏っている。夫婦の妻の方は、先日生まれたばかりの赤ん坊を胸にだいていた。
「さて、先生方。検査の結果はいかがでしたか?」
四大貴族の一つ、フレイムの当主、ランドルフ=フレイム=トーアが訪ねた。
彼が集めたのは王国最高峰の医師、魔導師、学者。ランドルフは彼らに息子の魔力がない原因の調査、そして、その対策を求めたのだ。
「では、僭越ながら私から話しましょう。私の診察ですが、お子様には特に異常な所は御座いません。健康そのもので御座います」
そうきりだしたのは、王国医師筆頭のシノーウ。金髪で背が高く痩身。まだ若いが腕は確か。王の信頼厚い相談役でもある。
「ありがとうございます。お手間をとらせました。少なくとも身体的には安心できます」
ランドルフは深々と頭を下げた。
「では、次にわしが話そうかの。御主には辛い事になるかもしれぬが……」
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