デート編

2/19
前へ
/306ページ
次へ
約束の日、俺は9時45分あたりに長門と約束した待ち合わせ場所で待っていた。 実は俺はデート歴は全く無く、長門とするかもしれないこの日が初めての体験なのだ。よって着て行く服も何を着れば良いのか分からない。とりあえず自分が似合うと思った私服を着てみたが…、長門はどんな服着てくるんだろうか?長門と合わなかったらどうしよう…。 ………。 時刻は9時55分。長門はまだやって来ない。これだけ時間が経てばそろそろ来ても良いと思うのだが…。それとも単に遅刻しているだけか? ………。 時刻は10時丁度。長門はまだ来ない。…と思ったら、 三郎、 「うおっ!」 いつの間にか長門は俺のすぐそばまで来てた。 三郎、 「いつからそこにいたんだ?」 長門、 「この世界の言葉で一言で言うならたった今、貴方が待ち合わせ時間と言っていた10時にここへ来た。しかし正確には約束した10時よりも16秒遅刻してしまっている…」 10時と言っても10時丁度に合わせなくても良かったんだけどなぁ。しかもこんな神出鬼没に現れるなんて…、 長門、 「…了解した。次から貴方の前に現れる時は貴方をびっくりさせないように注意する」 それはありがたいが何故かちょっと複雑な気分だ。 三郎、 「…じゃあ行こっか。とりあえず喉渇いてるだろうから喫茶店にでも入ろうか?」 俺と長門は適当に喫茶店の中に入って行った。 …実は今日遊びに行くと言っても全然行き先を決めていないのだ。 喫茶店の中で時間を潰しながら行き先を考える事にしよう。
/306ページ

最初のコメントを投稿しよう!

261人が本棚に入れています
本棚に追加