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今土佐で新たな命が宿そうとしていた、長年子宝に恵まれなかった岡田家はこの子供に全てをかけていた。
「岡田家は長年貧富の差に苦しめられていたが、やっと…やっと岡田家が持ち直せる。」
そういうと岡田義平は横になって喘いでいる妻の腹を優しく摩った。
―おぎゃおぎゃ―
そして産声と共に新たな命が誕生した、しかし義平はその子供を見て落胆する。
「女子……こんなに待ち焦がれていた我が子が女子なのか…」
義平は膝を落とし畳みに涙を落とした。
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