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次に目を覚ました時はベッドの中だった。
司さんがきちんとベッドに寝かせてくれていた。
窓からは、朝日がさんさんと部屋に差し込む。
そして ふとクローゼットの方を見ると、そこには司さんの店の制服らしき可愛らしいワンピースが掛けられていた。
「もしかして私……司さんのお店で働けるの?」
今はまだ半信半疑だった。
するとタイミングよく司さんの家の電話が鳴り始めた。
ナンバーディスプレイには司さんの店の名前が表示されている。
「……もしもし」
『おはよう美咲さん』
受話器から司さんの声が聞こえると、なぜかドキドキしてしまう。
『あわてなくていいから、今から電車に乗って私の店に来て下さい』
気持ちがどんどん弾みだす。
「はい!わかりました」
電話を切るとスグに支度をすませ、用意された制服を丁寧にバックに入れて。
私は扉を開けた。
素晴らしい日々に向かうように力強く。
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