玄爺はどうなったの?

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玄爺(前ページの画像で、巫女の後ろに映っている亀)と聞いて、「……は?」と思う方も多いだろう。 だが侮るなかれ、このキャラクターは、かの有名な東方シリーズの弾幕STGとしての処女作「東方封魔録」に登場し、「東方怪綺談」で一旦の収束を見るまで活躍した、知る人ぞ知る名キャラクターなのである。 その種族は亀。後発作品の擬人化キャラ達とは違い、見た目も亀である。 その役割はというと「靈夢(霊夢の旧名)を乗せて空を飛ぶ」という、素晴らしいものであった。 今でこそ「空を飛ぶ程度の能力」を身に付けているものの、空を飛べない程度の巫女さんだった当時の靈夢は、ジェットスクランダーの無いマジンガーZも同義である。 これでは異変解決など出来よう筈もない。 そこで重要な役割を担ってくるのが、この玄爺なのである。 ところが、エンジンがWinに移植された後、彼はパッタリと見られなくなってしまった。 「東方紅魔郷」の発表から久しいが、旧作から堂々と続投している魔理沙、アリス、ゆうかりんら、更には存在を匂わされたりちゃっかり新衣装で出演したりしている魅魔様と比べても、明らかに不憫である。 神主曰く、博麗神社の池でひっそり暮らしているらしいが、それなら今までの間に一度くらい出てきても、何らおかしくはない。 まさか、霊夢自らがその存在を黙殺してしまっているのだろうか? いや、霊夢に限ってそれはあり得ない。 確かに霊夢は自己中心的な人間だが、玄爺は彼女が飛べるようになるまでの間、散々こきつk 助けとなってくれた、いわば恩亀である。 数々の異変を解決し、幻想郷の住人たちからも信頼の篤い彼女が、そんな非情な真似をするとは考えられない。 では、霊夢が玄爺に関し、口を閉ざしてしまっているのだろうか? それも考えにくい。 どんな事情があったにせよ、玄爺が霊夢を助けたという事実は変わらないし、口を閉ざしたなら閉ざしたで、それ絡みのストーリーがあってもおかしくないだろう。 そう考えると、玄爺は本当にどうなってしまったのだろうか? 最早東方サッカーなどの二次創作でしか出番の無い、某トゥードゥー並のハブられキャラになってしまったのか?
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