猪苗代に降りた学期末の転校生

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その日の夕方… 晩ご飯を終えて、久美は自分の部屋に向かった。 大好きなジャニーズ系のCDを聞きながら、数学の宿題に手をつけていた。 久美「さてと…終わったぁ~」 久美は、学校カバンの中に、数学の教科書ノートを放り込んだ。 久美「これ…どうしよう…」 さっきの男性の落とし物が、ヤケに気になっていた。 ふと、外から覗かれた気配がした! 久美「だれ?」 外を覗いたが、誰も居ない。 久美「気のせいかな?」 すると、外から"ミャーン"と猫3匹が入ってきた。 久美「なんだ…タマとミーコとチビかぁ~ビックリしたぁ」 3匹の猫親子が、仲良くミャーンと帰ってきた。 その夜、3匹と久美が一緒に布団でスヤスヤ寝た。 ホントは、外に帰り際に助けた男性が、屋根の上に宙を舞って立っていたのだが。彼女は知る由もない。
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