満月に照らされて

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ちなみに契約する際、過去を断ち切る為にマリーの容貌と記憶を改ざんした その結果がこの性格 マリーが生まれ変わり、最初に目を覚ましたときその変貌に咲夜はかなり驚いた (いきなりご主人様ぁ、だもんな あいつ次に会ったときにでも切り刻もうっと) 「また余計なこと考えてますね」 等と話していると 「どいてえぇ!」 と大声が聞こえると徐々に咲夜の正面から人が避けるように道が出来上がる その道のど真ん中を派手なドレスのまさしく貴族といったような格好の娘が物凄い勢いで走っている 「そこの愚民どきなさいっ!」 娘は進行方向に呑気に座っている咲夜を認識すると直ぐさまどくよう命令する しかも愚民呼ばわりで 「そこを退けって」 「うわっ!?」 咲夜は娘の鋭い跳び膝蹴りを上体を反らして受け止める 「言ってんで しょっ!」 「ちょ、待っ」 ザッパーン しかし咲夜がこの危険な状況に気づいたときには既に遅い 娘は咲夜を踏み台にして噴水を綺麗に飛び越える
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