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皆はそれぞれ武器をおろし何だか拍子抜けしたような顔付きだった
…ってかさ君達武器どこに閉まってたの？
セナなんか大砲だよ、大砲
それ撃つ気だったの？君
「良かったんだか良くなかったんだかなぁ…」
ポリポリと頭をかくルミネ
「良くないっ！姫乃に僕のカッコイイとこ見せられなかったよー！」
「それに城から出てきては駄目だろう」
ハァ…とリーヤがため息をつくと十夜と彗も呆れ顔になる
何の話しをしてるんですか
すると私でも王子共でもない、聞き慣れない女の人の声がした
『物騒な世の中ですわね
全く困った物ですわ、私は平和主義だというのに…』
誰…？
「誰が平和主義ですか
あなたが平和主義だったら全ての人が神になれますよ」
『失礼ね、だからあなた嫌いよ黒薔薇姉様も何をもたもたしているのかしら
こんな奴さっさと血祭りにあげてしまえば良いのに』
何やら物騒なお言葉が聞こえましたが
黒薔薇姉様？もしかして…
『初めまして、姫乃さん
私はローズの赤薔薇ですわ』
出ーたー！
見えたのは綺麗な綺麗なお姉様
赤いドレスに金髪の髪、真っ赤な唇…待て、これがあの黒薔薇の妹？え、妹？
「うっそ…いろんな意味でびっくり…
というか！今何が起こった！？全く状況が掴めない！」
「敵が襲い掛かってきた瞬間に赤薔薇様が全員に蹴りをいれたんだ、すごく強烈な蹴りをな」
確かに周りには数十人のお面を被った人達が倒れている
え、これ全員を一瞬で倒したんすか
最・強☆
「あ、あのお面ちょっと可愛いかも…
狼と狸と兎だ…微妙なチョイスだけどまぁまぁ可愛いかも」
お面はそれぞれ狼と狸と兎の顔をしていてまぁまぁ可愛かった
けど何でそんなファンシーなお面なの？
『やはりあの方達ですのね…
あぁもう本当嫌な方々ですわ！締め殺してしまいたい！』
…あれか？フランツェ家の方々には何かまがまがしい血でも流れてんのか？
どうしてこうも皆が皆、物騒で危険極まりないんだ！！
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