293人が本棚に入れています
本棚に追加
「アリスへの愛の宣誓はいつでも出来る!けど私は早く物語進めて完結させて自分の人生満喫したいの、分かる!?」
「何ですかその我が儘!」
「ああああ!敬語じゃなくて良い!彗とキャラ被る!」
「………理不尽…」
「うっさい!とにかく私はさっさとあの城に行きたいの!
アリスへの想いは日記にでも書いとけ!!」
「あ、その手がありましたね!」
「だから敬語止めて!」
「無理言わないで下さいよぉ!一応あなた様は僕の目上の方なんですっ!ローズの決まりでは自分より位の高い人には敬語使わなきゃいけないんですよ!」
「うわ、怠…っ
…にしても彗とセナが混じったような奴だな」
「え?…あぁ、いらっしゃったんですか?」
え、気付いてなかったの?
散々喋ってたよね
「………本当むかつく…」
「しょうがないだろう?こういう人なんだから」
「それにしたって…なぁ?」
「えぇ、シロは全く変わっていませんね」
「本当だよね~!自分が興味ある物以外は視界に入れないんだもん」
『あら、そうだったの?シロちゃん』
「まぁそうですね…自分の興味があるもの以外はどうでも良いというか」
「凄い奴だな、おい」
何だかこの世界に来てからまともな人間に会ってない気がする
んだけどー
「まともの基準って何処なんです?」
「人の心を読むな、馬鹿たれ」
「何か問題でも?」
「大有りだわ!!!」
「まぁまぁ!落ち着いて?」
ギャーギャーと騒がしくなる私達を赤薔薇とシロは少し離れて見ていた
「驚きました…あの糞…失礼、王子達があそこまで心を開くなんて」
『本当ね、私もびっくりしたわ』
「…しかしながら何ですか、あの活発なじゃじゃ馬のような性格」
『あら、あなたの愛しい愛しいアリスとそっくりじゃなくて?性格やあとあの雰囲気なんかも』
「…そんなわけないでしょう!アリスと比べないでください!」
『最初見とれていたのは誰かしら』
「見とれてなんかないです!」
『視界に入れていた、という時点で見とれていたようなものよね』
「違いますったら!」
最初のコメントを投稿しよう!