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「…まぁ話しだけ聞いてあげます
可哀相な貴方にこのような優しい天使のような情けをかける私に感謝して下さい
いや感謝だけじゃたりませんね
平伏なさい」
「だぁぁぁ!もう!戯言はいいから見てくれよ!」
「…何もないよ
ただの絵本じゃん…さっきまでは可哀相な人だと敬語を使っていたけれど貴方の場合は必要なさそう
だって成り切りなんだもんね
気が狂ってるフリをしてただけなんだもんね」
「第一俺は気が狂ってない!ほら、ここを見ろ!ここを!」
変態痴漢ストーカー野郎(今命名)が指さす場所を見る
「はぁ?何もないじゃ…………………………………………………………………なっ!!??」
そのページはさっきも言ったけどシンデレラが硝子の靴を落として立ち去る場面
階段を駆け降り、去ってしまったシンデレラの落としていった硝子の靴を拾いあげる王子様の絵があった
…はずなのに!!!
「いない!王子様がいない!?
なんで!?」
「こーこ」
「は?」
「だからここ!」
変態痴漢ストーカー野郎は自分を指さす
「…何?」
「だからここに王子がいるっていってんだよ!」
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