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「…タコは余計だろ」
「何?せっかく人が好意で教えてやってるの…………に……」
バッとルミネを睨むと彼は笑っていた
すっきりとした顔でもう泣いてなんていなかった
その笑顔に思わず見惚れた姫乃
「…そーだよな!俺甘かった!自分で考えて見るよ!」
「…解決したんだね?よし。さっさと帰れ」
「ヒドッ!…まぁいいや
姫乃に会えてよかったよ!バーサンに感謝しなきゃな!
あ!あと絵本捨てんなよ!?お前普通に捨てるつもりだったろ!
ペペちゃんとか熊のパーさんとか捨ててたろ!いいか?ぜーったい!絵本だけは捨てんなよ!
わかったなー!?」
ピカァッ
ルミネの周りが光りだしスゥッ…とルミネは消えていった
「勝手な事だけ言って帰りやがったよ…あのクソ王子
ってか礼の言葉もなしか!それでも王子か!」
…まぁいいか
人助けと思えば苦じゃないね
フッと姫乃は優しく笑った
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