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「やぁ…久しぶり…いや、姫乃は初めてだからはじめまして、かな?」
男の声がした
目をつぶっていた私はあぁ今度は誰だ?とか思いながら目を開ける
「…あ……………」
そこには
サラサラの銀の髪に綺麗な紫の瞳、整った顔立ちのいわゆるイケメンが立っていた
ワァオ
ルミネもイケメンだったんだけどこの人は何ていうか…綺麗…
「クスッ…どうしたの?僕に何かついてる?」
「い、いえ…綺麗だなぁと…」
「姫乃は正直なんだね
でも今は僕の話しを聞いてほしいな」
………ん?今なぁんか引っ掛かった気が………
「あ、あの貴方は?」
「僕かい?あぁ名前を聞きたい気持ちはよくわかるよ…
少しでも近づきたい、話したい…そんな姫君たちの気持ちは手にとるようにわかる」
はい!引っ掛かった理由判明!
こいつナルシスト!めちゃナルシスト!
綺麗じゃないわ!中身汚い!!←失礼
「ナルシスト…なんだ」
あ…!やばっ思わず言っちゃったし!怒られる!
「ナルシスト…?僕がかい?
ははっ面白いジョークをいうね姫乃
ナルシストっていうのは対外ちょーっと顔がいい奴が自信を持ちすぎてるのを言うんだ
僕はちょっとじゃない
・・・
とても顔がいいからナルシストには入らないんだよ
わかるかい?姫乃」
わかんねぇよ!!!
貴様の解釈は間違っとるわ!!
ってか全国のナルシストに謝れい!!!(姫乃も十分ナルシストを侮辱しております)
「自分の顔によほど自信を持ってるんだね」
「あぁもちろんさ
誰しも僕ほどの美貌を持てば自信を持たずにいられない
なにしろ僕は美の女神ミューズの化身なのだから!
ね?これだと僕が美しいのも納得がいくだろう?
ただしこの美しさで沢山もの姫君を泣かせてしまったのも事実
だから僕は決めたのさ
僕は僕より美しいヒトしか愛さないと…
あぁ僕は一生誰も愛せない…
美しさとは時に罪なのだ…」
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