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「は、はん!そんなの怖くないし?かかってくれば!?」
必死で強がってみる
「…その言葉忘れませんよ?確かに言いましたね?」
「言ったけど!?それが何!」
「覚えておいて下さいね。さて私の話しを聞いてもらえますか?」
うぇ?見返りだのどーのこーのはどこいった?
話しに脈絡がないな、コイツ!
聞かないって言おうとしたけどハッとさっきの言葉を思いだした
「あなたに選択肢はありません」だっけ?
…………。
聞きたくない聞きたくない聞きたくない!
でも…
「私はヨハネス王国の隣の国
三都国の王子、彗です」
こいつ勝手に話し始めちゃってる~♪本当に私には拒否権というものがないんですね~
しかも三都国!ヨハネス王国の隣に三都国!なんちゅう組み合わせだ!!!
あ。そっか…絵本の世界に常識求めちゃ駄目なんだね!
「私は長男で後を継ぐ事が決まっていました
しかし妃だけは決まっていなかったんです。お見合いしても中々いい女性が見つからなくて…
それである日お父様が私にある話しを持ち掛けたんです」
「ある話し?」
ハァとため息をつき彗は露骨に嫌な顔をした
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