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「この国の深い山奥にはある一つの城があるそうです。それは元々ある貴族の城だったそうですが…
その城には呪いが掛けられていて中にいる人達全員が深い深い眠りについているらしいんです
そして1番上の塔にはある美しい女性が呪いで眠っていてその呪いを解くには王子のキスが必要なんだとか
それで私の所に話しが来たのです。その美しい女性を妃にしないかと」
それってもしかしてもしかしなくても…
眠りの森の美女!?
ああやっと来たーーー!って感じ!
あの糞魔女が悪者の物語だ!
「…ん?それで何で私の所に来たの?さっさと行ってその美しい人と熱烈なちゅーしてくればいいじゃん」
「嫌なんですよ」
「…はぁ?」
「だからその人を助けるの嫌なんです」
な、なんでぇ!?
「何でよ!?美しいんだよ!めちゃ美人なんだよ!?」
「何年彼女は眠りについてると思います?百年ですよ百年
見た目が変わらなくても中身はれっきとした年寄りです
しかもそんな見知らぬ方にキスなどしたくありません
姫乃さんだったら?素晴らしくイケメンだけど全く知らない人を命を懸けて助けに行けなんて言われて行きます?」
やだな…確かに…
全くもって正論だよ
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