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「…あのさぁいくつか気になってた事あるんだけどイイ?」
「何ですか?」
「まず彗は何で部屋の中にいたの!?私絵本開いてないよ!」
私が彗と会ったのは学校から帰ってきてすぐの事だ
彗は部屋の真ん中に立っていた
窓は閉まっていて風は吹かないだろうし絵本が開く事は無いと思う
こいつらが出て来る時は絵本が開いてからだったからどう考えてもおかしい
「…好きに生きればいい」
「……は?」
「姫乃さんがさっき言った言葉ですよね。その言葉通り好きに生きさせて頂きます」
「いやいやいや。答えになってないから。私が今聞いてるのはどうしてココにいるか?って事だよ。お前の結論なんぞ聞いてないわ」
そう言うと彗はニッコリ笑った
…不気味なほどニッコリと
「答えを知るとなると私じゃ説明不足になりますよ。そうでしょう?黒薔薇さん」
『そうなるのぉ。彗、もういいのか?』
!!!???
私でも彗でもない知らない女の人の声が響き渡る
この部屋には二人しかいないのに!
誰!?
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