絵本の中からこんにちは♪ ~美女と野獣~

4/11
前へ
/118ページ
次へ
パシンッ 「いったーーー!!!!!!!何すんの!?馬鹿彗!!!!」 彗の手を掴み涙目で叫ぶ姫乃 やっと正気にもどった… 「うわぁぁぁぁん!!! やっと姫乃戻った!」 「せ、セナ!?」 「姫乃ね、二日間ずーっと変な事口走ってて危なかったんだよ!?」 「そ、そうなんだ…」 「絵本を拒むなっていうのがよほどショックだったんだね もう大丈夫かい?」 「多分……………?」 姫乃はキョロキョロ辺りを見回すと俺に目を止めた 「…ルミネ」 「はいぃっ!?」 「あんた、もしかしてもしかしなくても私の仕事奪った?」 「い、いや!そんな事は…」 「ほー、いい度胸してるねぇ」 「しょ、しょうがないだろ! 姫乃が狂ってたんだから…だ、代役だよ!代役!!」 「問答無用!!!」 「ぎゃあぁぁぁぁぁ!!!!」 「もう姫乃は大丈夫そうだね」 「ねぇねぇリーヤ君、ルミネ君 っていじられキャラ?姫乃のサンドバック?」 「そうなんだよね… 一応ルミネは一国の王子なんだけどな~ 姫乃は完全に忘れてるみたいだね」 げしげしと頭を踏まれているルミネ すでに意識無しで口から魂出てます 「な、なんか死にそうだよ?!ルミネ君…やばいって!止める方法は無いの?」 「一つだけありますよ? ただ…運任せというか確率8%ですけど」 「低ッ!!!何それ!?」 「いや、本当黒薔薇さんの気分次第なんですよねぇ」 「まさか…絵本かい?」 「えぇ、そのまさかですよ 絵本が光れば嫌でも姫乃は止まります」 「それって確率1%も無いんじゃ…」 「そうですよねぇ…どーしましょうか」
/118ページ

最初のコメントを投稿しよう!

293人が本棚に入れています
本棚に追加