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「ここに住めば女の子から逃げられる
ただ黒薔薇様の手助けが必要だけどまぁあの人はお人よしだし大丈夫だろう」
「え?いや話が全くわかりません!」
「姫乃を守るために黒薔薇様から頼まれた…といえば誰でも絶対Yesというさ」
「それにここに来るには黒薔薇さんの許可が必要なんです
黒薔薇さんはそういう汚らしい女の方が嫌いですからね
きっと許可は出しませんよ」
黒薔薇最強伝説作れるんじゃないの?何?絶対権力者?
「それにここからなら運命の人も探せるだろう?
その後はどうとでもなるさ」
「万が一ここにその女性が来てもあなたなら大丈夫ですよ
最悪生死をさ迷うので終わりますって」
もう生死をさ迷うのはごめんだよ!!?
「…人助けだよ?姫乃、十夜は困ってるんだ
それともこのまま見殺しにするかい?」
う………!そんな風に言われるとな……
「…本人は?十夜君はどう思ってるわけ?」
そう、私達は勝手に話しを進めてたわけで本人は何にも言ってない
十夜君を見ると………
「……………ん……」
「良いって~!やったぁ!十夜君もここに住むんだねぇ!」
あぁ…また増えた………
「…………じゃ………」
「じゃあ黒薔薇様に話し付けてくるってぇ!!!」
「そうですか、荷物もまとめてきて下さいね」
「黒薔薇様なら大丈夫だよ」
嗚呼話しが勝手に進んでいる…
そんな中十夜君がクルッと振り向いた
「…十夜……で良い……から…姫乃…………」
「へっ!?あ、うん!十…夜」
そう言うと満足げに微笑んだ
次の瞬間またあの光りが部屋いっぱいにあふれ目を開けた時には十夜の姿はなかった
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