293人が本棚に入れています
本棚に追加
ちょっと前の記憶が蘇る
あれは確か黒薔薇との初対面の時…!!!
『む?あんな愚か者と一緒にされるとは心外じゃ。
まぁあやつは我の妹じゃがな。
後々嫌でも関わってくる。覚悟しておけ』
「あー、言ってたね、うん。
何かな?また面倒事かな?
ははっ、頭痛いや…」
「……ヘーキ…………?」
「何とか」
で?その薔薇姉妹の片割れが何の用?
カサ…
封を切り…って
「うわぁ…何じゃこりゃ」
赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤!!薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇!!
見る限り赤と薔薇!
封を切るとまず真っ赤な薔薇の花びらがドバーッと出てきた
一瞬でむせ返るような甘ったるい香が部屋を包む
肝心の紙は薔薇の形をしていてやっぱり真っ赤
文字ピンク!
読みづらっ!!!!!
「えーと何々?
突然のお手紙申し訳ございません。私は赤薔薇。黒薔薇姉様の妹です。
姫乃様の事はよく噂で耳にします。
ところで貴女様は私達の国に関わる重要人物です。
もっと交流を深めるべきでは?と国で今問題になっているのです。そこで姫乃様に私達の国をもっとよく知ってもらおうと思い国に招待しよう、という事になったのです。
しかし姫乃様は地球で、しかも一般人として生活なさっています。失礼ながら、礼儀やお伽話の国の事はあまり知らないでしょう。そうなるとやはり問題が出て来るのです。
そこでルミネ様やリーヤ様などに姫乃様を一週間で立派な姫君のようにしなさいと命令致しました。王子達に習って立派な姫君になって下さい。
それでは、また
って
はあぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?」
「姫乃…うるさい」
最初のコメントを投稿しよう!