絵本の中へこんにちは!?

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「…あ、そおだ」 ピタッとルミネを蹴る足を止めたセナが何か思いついたかのように姫乃を見た 「言い忘れてたんだけどね?今日想夢に出発するよ~!」 「………は?」 「朝に赤薔薇様から手紙が来て至急想夢に来るようにって書いてあったんだぁ それ言うために姫乃の部屋来たんだからね! ただ眠る姫乃見て…ほら、僕も男の子だから!ね?」 ね?じゃなくて!とんでもない間違い侵す所だったよ?君!! 「…って…マジで…?」 「マジでっ!」 「…わかった とりあえず仕度するから部屋出てくれる?20分で終わらせるから」 ははん!もうちょっとの事じゃ驚かないから! ぞろぞろと部屋を出ていこうとする彗達 「待った あの死体も持ってって」 あの部屋の隅っこで干からびて辺りにキノコ生やしてる死体 邪魔 「ハァ…」 とため息をつき彗がずるずると引きずりながら部屋を出ていった 「…よし!仕度しますか!」 20分後ー 「忘れ物はないかい?姫乃」 「うん!大丈夫!」 私の部屋に再び集まった皆 ここで一つ疑問が… 「…ねぇどうやって行くの?」 「…………絵本……」 「え?」 「絵本……道……代わり……」 「何だって?」 「まだ十夜眠いから… えっとね 絵本が道の代わり…だって!」 「絵本?…私も?」 「もちろんっ」 絵本の中を通って別世界に行くだなんて人類初なんじゃないかな… ってかなんか嫌だな… 「じゃあ行きましょうか」 「えっ!?もう?!心の準備「必要ありませんね」 スッと鞄から白い絵本を出した十夜 「何?それ…」 「………これ…で…行く……」
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