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十夜はそれを部屋の中心に持っていくと床の上に置いた
その本を囲むように私達は立った
「えーと…?」
状況が理解出来ないんですが…
「しっかり掴まっててね!慣れてない人だと国の端っことか訳わかんない所に飛ばされちゃうから!」
「は!!?」
「……じゃ…行こ…」
「もう!?待…!」
私の声を遮り十夜は白い本をめくった
その途端いつもと違う、青い光りが私達を包んだ
「なに…こ、れ…!」
パサン
光が消えた時には姫乃達の姿は無くさっきの白い絵本が部屋の中央にあるだけだった
「…いぎゃああぁ!!!?」
「色気ねぇー」
「うっさいわぁ!このタコ!何これ何これ何これ!?」
青い光に包まれた私は気がつくと真っ暗な穴に落ちていた
「穴だよね!これ!!!」
「これで想夢まで行くんだよ」
「何それ!もっと体と心に優しい移動方法ないわけ!?」
「…時速…100…」
「死ぬーーーーーーー!!!」
「ギャアギャア煩いですね
しょうがないでしょう?青薔薇様が『不思議のアリス体験☆』とか行ってわざわざ穴にしたんですから」
「わぁー、青薔薇とは面識ないけどふざけた奴って事はわかったよ!!!!」
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